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『空色ユーティリティ』 斉藤健吾 監督インタビュー!

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『アークナイツ』や『アズールレーン』など、ソーシャルゲームを中心に数々のヒット作をリリースしているYostar が、新たなメディア展開として立ち上げたアニメーションスタジオ・Yostar Pictures 。TVアニメ『アズールレーン びそくぜんしんっ!』の記憶も新しいが、今回スタジオ初のオリジナルアニメとなる『空色ユーティリティ』の完成を記念して、斉藤健吾 監督と宣伝プロデューサーの熊ジェット 氏にその制作の裏側や作品への思いなどを伺ってみた。

“つぶやき”から生まれたアニメ⁉

--今回、どのような経緯で本作の制作が決まったのですか?

熊ジェット 本来、アニメを作るとなると売り出し方とか、いわゆる事業計画というものが必要になると思うんですよ。でも今回は、斉藤さんがTwitterでゴルフアニメやりたいってつぶやいたのがきっかけでした。

--伺った話では、斉藤監督のつぶやきを熊ジェットさんが見てDMされたとか?

熊ジェット まだ入社したてで直接の面識はほぼなかったのですが、Twitterでのつぶやきを見て、ほっといたら他社で作りかねないぞと思って直ぐに相談に行きました。

斉藤監督 その後でちょうど私の方でも役員会議みたいなのがあって、今季はこういうのを考えてますって話をしたら社長が“じゃあ作りましょう”って、その場で決まりました(笑)

熊ジェット その時、私はまだ今作の事業計画書のたたきを作ってる最中でした(笑)
最終的には、社長が仕事を頑張っていて、良いものを作れる人が作りたいものがあるなら、それは作るべきだっていうスタンスでスタートした感じですね。もちろん Yostar Pictures としても、これが初のオリジナル作品になるので良い PR になると考えていました。

--Yostar Picturesは2020年2月の設立ですが、アニメーターである斉藤監督がYostar Picturesの取締役に就任される際に期待していた事とか感じていた事はありました?

斉藤監督 そうですね、Yostar Picturesを立ち上げる際に、アニメーターの待遇改善とまで言うとちょっと大きい話になっちゃうんですけど、なんかそこら辺をもっと良くしていきたい、それが少しでも実現可能性があるなら、やりましょうって始まった感じですね。

--アニメの内容的なことではどうでしたか?

斉藤監督 自社作品のPVをやることは予想してましたが、会社が自分たちのやり方やスタイルを尊重してくれていたので、それも含めてゲームのPV作りもすごい楽しそうだなっていう期待はありました。実際、「アークナイツ」や「びそくぜんしんっ! 」(※1)など、いろんな作品のいろんな絵柄が扱えて楽しかったです。

--オリジナル作品の制作は、最初から考えていたのですか?

斉藤監督 いや、全くないですね。だから最初は、ゲームのPVを基にした原画集などで売り上げを出せればいいよねみたいな話をしてはいたんですけど、オリジナル作品という所までは全然なかったです。

※1『アズールレーン びそくぜんしんっ!』(2021年):Yostarの人気スマホゲーム『アズールレーン』のスピンオフコミックのTVアニメ版。Yostar Pictures制作による初のTVアニメ化作品。https://www.azurlane-bisoku.jp/

 

テーマカラーは“空色”♪

--作品タイトルはどのように決まりました?

斉藤監督 タイトルは、結構悩みましたね。やっぱり発音が良いやつにしたいと何案か出してはいたのですが、なかなか決まりませんでした。そしたら脚本をお願いしていた小説家の望公太さんが、“ユーティリティ”っていう響きが優しくていいですよねって話をされてて、それに今回の作品では空を見せるカットが重要だったので“空色”という言葉が浮かびました。

熊ジェット “空色”はテーマカラーというか、この作品のモチーフカラーでもあるんです。

 

 

印象的な鮮やかな“空色”が物語のモチーフカラー

 

斉藤監督 ゴルフクラブの種類に、“ユーティリティ”っていうのがあるんですよ。“ユーティリティ”は女性ゴルファーにとっては、結構大事で優しく打てるクラブとして使われるものなので、だからちょっとした優しさも込めて、あと言い易さと音の響きも良いという感じで決まりました。

--“ユーティリティ”って、ゴルフクラブの事だとは未経験者にはなかなか分かりませんよね。

斉藤監督 結構、悩みますよね。もっとゴルフっぽい名前の方がいいんじゃないのかみたいな話もありました。

 

世代や社会にとらわれないスポーツ

--斉藤監督といえば「SSSS.GRIDMAN」(※2)や「プロメア」(※3)など、スピード感あるアクション性の高い作品のイメージですが、ゴルフアニメを作りたいと思った理由は?

斉藤監督 2021年4月にゴルフアニメ作りたいってつぶやいたんですけど、もっと前から自分の中では構想していました。どうも私自身、今ハマっているものとかを作品にしたいっていう気持ちが結構あったんですよ。それにちょうどコロナ禍の影響でゴルフが若い人たちにも流行ってきていたので、いつでも企画書を出せるようにしようと2020年の冬くらいから不慣れながらも準備をしてました。
 

 

アニメ化が決まる前から描き貯めていたイメージカットや初期のキャラ設定画

 
斉藤監督 中学生くらいの時に打ちっ放しくらいはしてましたが、大人になってから始めたのは2020年の春でちょうどコロナの流行が始まったぐらいかな。その頃、両親が元気なうちに何かで親を越えなきゃいけないんじゃないかって思って、両親が一番得意なゴルフに挑戦しました。

※2『SSSS.GRIDMAN』:(2021年)、実写特撮が原作のTVアニメ化作品。「空色ユーティリティ」で絵コンテを担当した雨宮哲 監督作品。https://gridman.net/

※3『プロメア ガロ編』:(2019年)、TRIGGER制作による劇場オリジナルアニメ。https://promare-movie.com/

--両親と一緒に競えるスポーツってなかなか無いですよね。

斉藤監督 結構、ゴルフ場でご年配の方と一緒にゴルフをするんですけど、やっぱりゴルフって年齢関係なく一緒にできるスポーツだから楽しいんですよね。

--3人の設定を普通に同じ学校にしていいんじゃないかとも思いましたが、そういった経験を踏まえてのキャラ設定なのですね。

斉藤監督 他に趣味で自転車にも乗るんですけど、サイクリングファンの集まりで友達になった人たちがいっぱいいるんですよ。やっぱり会社の人と遊んでいても仕事の話にはなるんで、仕事も何も関係なくフラットに話せる、そういう友達って大事だなってすごい感じましたね。
それで会社や学校だけに限定しなくてもいいんじゃないかって、3人を別々にしました。

熊ジェット それにどうしても同じ学校だとゴルフ部とかになっちゃって、上下関係みたいなのが発生しちゃうんですよ。

--実際にゴルフをアニメで表現する上で、あるある系や競技ものなど様々な切り口があったと思うのですが、その辺りはどうように決められましたか?

斉藤監督 最初に熊ジェットさんとは、単純にゴルフってなんか楽しそうだよねっていうのが伝わればいいんじゃないかなっていう話はしましたね。本編でも、あんまりルール説明を入れないっていうのもこの頃から決めていました。それにゴルフの解説とかは、観てるみんながTwitterとかで説明し合ってくれれば、盛り上って良いのかなと思いますし。
 

 

キービジュアルのラフ絵。最初の脚本会議でイメージとして斉藤監督が描かれたものがベースとなっている。
 

--最近のユーザーは、みんなすぐ教えてくれますよね。
しかし啓蒙アニメとは違っても、やっぱりゴルフ好きなこだわりを感じられる部分もありました。その辺りのバランスとか意識されたところはありました?

斉藤監督 ゴルフのこんなところが楽しい、あんなところが楽しいのっていうのを15分で全部を詰め込むというのはまず無理だっていう話になって、そのなかでまず自分たちがやりたいこと、自分たちが見せたいものは何なのかっていうのを結構精査しましたね。ゴルフをやるとまではいかなくても、ゴルフに興味を持ってもらえるような最初の入り口だけは作ろうとは考えていました。

--後半のベストショットのシーンみたいな、ちょっとはまるような爽快感はゴルフ未経験者にも伝わってきますよね。あのゴルフショットのシーンは、斉藤監督が担当されたのですか?

斉藤監督 原画アニメーターに描いてもらってますが、ゴルフシーンはだいぶ修正はしました。

--確かに修正前も綺麗だと思いますが、比べてみると演出が全然違いますね。

 

 

 

斉藤監督によるレイアウト修正(対比右側)。ポーズや表情の細やかな修正で、シーンの印象を大きく変えている

 

斉藤監督の作業風景。最近はMacよりも、スケジュール管理から作画作業までほとんどの仕事をiPadだけで行う。使用ツールはiPad版の「CLIP STUDIO PAINT」


--一番年下の美波はゴルフ初心者でちょっと純粋タイプですが、他のお姉さん2人はどういうタイプをイメージされましたか?

斉藤監督 そうですね。今時のインスタ好きなゴルフ女子の彩花がいて、それとめっちゃゴルフが上手い遥を考えました。遥はジュニアからずっとゴルフをやってるんですが、今でもちょっとプロゴルファーを目指してる女の子として描きたかったんです。なので、遥だけは初期イメージと比べるとちょっと太ももとか体つきを変えてます。

 

遥の設定画。左上の初期設定と比較するとプロゴルファーらしい太ももに成長したことがわかる


斉藤監督 イラストのときは結構セクシーに描いてたんですけど、あと茶髪だったかもしれない。

熊ジェット それと美波は、初期の段階ではもっとえぐいピアスをしてましたよね。

斉藤監督 耳にバチバチと沢山ピアスを開けてました。何かここにも1つくらいエピソードを作れればいいなって、設定を考えていたと思います。

熊ジェット 最後のカットでピアスが映るシーンがあるのですけど、そこでピアスがバチバチに入っていたら、ちょっと視聴者の意識がそっちにいっちゃうのでピアスを減らしてもらいました。

斉藤監督 あと最初に美波が歩いているシーンを裸足にしようって話したら、熊ジェットさんにさすがにちょっと裸足は意味が出すぎて説明できないって止められましたよね(笑)
 

 

 

美波の設定画。下の初期ラフでは、バチバチに入れられたピアスが目立っている。

 
--最初のイメージイラストでは、少しセクシーなのもありましたが本編ではほとんどありませんでしたね。

斉藤監督 それはちょっと意図的に削った部分もあって、なんでだったっけ? 確かYouTubeで公開する段階でちょっと危ういんじゃないみたいな話だっけ?

--でも最後には、いわゆる“入浴シーン”もありましたよね?

斉藤監督 ここは最初、健康的な形でバスタオルを巻いてなかったんですよ。でも肌色が多すぎても、ちょっと意味合いが変わってくるかなって、お湯もあまり透明にならないようにしました。

熊ジェット 元々サービスカットを描きたいっていうよりは、ゴルフは1日の多くをクラブハウスで過ごすので本当にその1日を締めくくるシーンとして入れました。

斉藤監督 ゴルフの流れを描く上で、女子高生が汗かいたらお風呂入らないことはないだろうと。

--ゴルフ場に行ったことある人ならクラブハウスを知ってますが、行ったことない人だといきなり入浴シーンで驚くかも知れませんね。

斉藤監督 きっと、それを説明してくれる人がSNSでコメントしてくれるはず(笑)

 

 

 

 


--制作にあたって気を付けていた事などはありますか?

斉藤監督 一番は、日常物としてストレスのないものを作りたかったんですよね。今、異世界転生ものとか流行ってますけど、ああいうのって結構ストレスの部分が少ないからこそ流行ってるのかなとも思います。
例えば、彩花が美波に一緒に写真撮ろうって誘うシーンでは、最初の脚本だと美波が“嫌ですよ”ってセリフがあったんですよ。でも、脚本の望さんには、“嫌だ”っていう言葉を出さないで欲しいとお願いしました。そのワードを聞くだけで結構ストレスになっちゃうので、ストレスワードは入れないように気を付けていました。

 

彩花の設定画。インスタ女子で自撮りもオシャレも欠かさない今時の女の子


--衣装なども三者三様でこだわりがありますね。

斉藤監督 本当はもっと服もこだわりたいんだけど、作画上デザイン過多にするのもアニメとして動かす上でちょっと大変でした。
彩花はおしゃれ好きだから、ゴルフシューズがローファーっぽいモデルだったり、遥はアームカバーを着けたりしてました。日焼けで体温上がると体力が落ちたりするので、パフォーマンスを維持する為にアームカバーをしてるんですよ。

--衣装にもちゃんとキャラ設定が活きているのですね。確かに3人のなかでも、遥はプロ選手を目指してる感じでキリッとした印象ですね。

斉藤監督 面倒くさがりなんだけどやるときはやる、僕としては結構お姉さんタイプです。

 

15分に凝縮された作品テーマ

--本作では、絵コンテを雨宮監督、脚本を望先生が手掛けておられますが、どのような経緯で決まりましたか?

斉藤監督 監督業自体がそうなんですけど、初めてやる作業がすごいあるのにスケジュールも厳しかったので、時間内に確実に上がってくる人は誰だろうと考えた時に「グリッドマン」とか「ニンジャスレイヤー」(※4)から一緒に仕事をしていた、雨宮さん(※5)の絵コンテや絵作りがイメージし易いと思ったんですよ。雨宮さんのコンテであれば間違いないと思って、それで絵コンテをお願いしました。
雨宮さんから絵コンテが届いた時、コメントとして“削るところは削る”みたいな感じでアドバイスなども結構書いてもらってとても助かりました。

--脚本の望先生は、雨宮監督より先に決められていたのですか?

斉藤監督 脚本はゴルフアニメやりたいなってつぶやいた時に、望さんからTwitterを通じて連絡をいただきました。望さんとは以前『異能バトルは日常系のなかで』(※6)ってアニメを一緒にやってたんで頼みやすかったのもあります。実際、望さんもゴルフ経験者で、話が結構スムーズにまとまりました。

--斉藤監督の考えてるキャラの裏設定というかバックグランドを知ったうえで、15分に収まるように絞って脚本を書かれたのですか?

斉藤監督 どちらかといえば、ボリュームを多めに作ってくださいって依頼をして、それをちょっとずつ打ち合わせをしながら削っていきました。具体的には、朝、美波を迎えにくるシーンとか、本当は脚本としてはもっとボリュームがあったんですけど、それもあえて削りました。

熊ジェット 結構、印象的だったのは、最初は美波が下校するシーンからスタートする予定だったんですよ。変更前は、美波が下校中にゴルフとの出会いに差し掛かるまでの流れがあって、彼女は不良でもないし、いじめられてもないけれど、学校を楽しめてないような子で、セリフでも高校に上がってから初めて空を見上げた気がしたなんて言ってるくらいで。でもそれをやっちゃうと、本編よりも美波の学校生活やバックボーンに視聴者の目がいっちゃうというのもあって監督が削られたんですよね。

--冒頭から地面が多く描かれていたのは、その地面から空へみたいなことがあったんですね。

斉藤監督 実は本編では、最後まであまり空を描かないように気を付けてました。ゴルフする時ってどうしても、特に初心者の人は地面見ちゃうから。本当は飛んでいくボールをイメージして、空を見ないといけないんだけど、みんな地面ばっかり見てるから上手く打てないっていうのがゴルフの先生に僕が唯一教えられたことなんで、それをストーリーに盛り込みました。

 


--タイトルにある、ゴルフと空との接点がここで見えてくるわけですね。他には、もっとこうしたかった、みたいな事などはありました?

斉藤監督 作画の顔の修正とか、画面の密度をもうちょっと上げたいっていうのはありました。でもテレビでやるなら、このくらいの密度でもいいのかな。最近のアニメは、ちょっと密度が高すぎて作画の負担が大きいですしね。

※4『ニンジャスレイヤー フロムアニメイションン』(2015年)。人気ノベルのアニメ化作品。http://www.ninjaslayer-animation.com/

※5 雨宮哲 監督。アニメ制作会社「TRIGGER(トリガー)」所属で、『ニンジャスレイヤー フロムアニメイションン』や『SSSS.GRIDMAN』の監督を手掛け、Yostar作品では『アズールレーン』のアニメーションPVにも参加。

※6『異能バトルは日常系のなかで』(2014年)。「空色ユーティリティ」で脚本を担当した、望公太 原作による人気ライトノベルのアニメ化作品。https://inou-anime.com/

 

次回作では総監督――!

--今作で監督を経験してみて、作品への取り組み方とか何か変わりましたか?

斉藤監督 どの作品も良くしたいとは思ってますけど、今回に限っては最終的な良し悪しとか合否を決めるのは自分なんだって思いながら仕事をしていて、そこは今までとは一番違った感覚でした。あと作業中は、世の中の監督さんとか自分の作品を持ってる人って、こういう感情なんだと感じながら仕事をしていた覚えがあります。

--次回作への要望などはありますか?

斉藤監督 やるなら総監督がいいですね(笑)
今回、監督をやってみて感じたのは、自分がこうしたいって言ったときにじゃあどうすればそれが実現可能になるのかって、助言してくれる助監督みたいな人が欲しかったことですね。結局は自分で頑張らなきゃダメなんですけど、その反面、僕より上手くできる人がいるなら我儘だと思いつつもやってもらいたいですね。

--最後にこの記事を読んでいるみなさんへのメッセージをお願いいたします。

斉藤監督 やっぱゴルフっていうものにちょっとでも興味を持って、ゴルフをしてくれる人が増えてくれるのが一番嬉しいのでぜひ観てください。

--ありがとうございました。

 

 

 


空色ユーティリティ』TV放送決定!
2021年12月31日 19:30よりTOKYO MXにてON AIR~♪
詳しくは公式サイトへにて
http://www.yostar-pictures.co.jp/sorairo-utility/



【スタッフ】
監督・演出・作画監督 : 斉藤健吾
脚本 : 望 公太
絵コンテ:雨宮 哲

制作:Yostar Pictures
(C)2021 Yostar Pictures,Inc.ALL rights reserved.

http://www.yostar-pictures.co.jp/sorairo-utility/
公式Twitter ID @YostarPictures

 

斉藤健吾 監督-Profile-
『SSSS.GRIDMAN(総作画監督)』、『プロメア ガロ編(作画監督)』などを担当し、 現在は株式会社Yostar Picturesで取締役を務めつつ、スマホゲーム「アークナイツ」PVの作画監督などを担当。今回発表された『空色ユーティリティ』では初監督を務める。


熊ジェット -Profile-
株式会社Yostar のクリエイティブ・ディレクターで主にコンテンツの宣伝やマーケティングなどを担当。『空色ユーティリティ』では宣伝プロデューサー的役割を担う。また個人でコミックやイラストなどでも活躍する。