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映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』小林啓一インタビュー

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日本大学に在学中の宮川彰太郎が、母校の不祥事に着想を得て書いた原案を、大野大輔が脚本に仕上げた『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』。監督は、弊誌では『ももいろそらを』より登場いただき、近年は『恋は光』で大きな話題を呼んだ小林啓一。主演は櫻坂46の藤吉夏鈴が、映画初出演にして大抜擢。名門・私立高校を舞台に、理事長を中心とした学園の闇に切り込み、飽くなき探究心によって世界を変える学生たちを描いた痛快青春エンターテイメント。今回は監督の小林啓一にお話を聞いて、熱気あふれる力強い物語を、みずみずしい若さの輝きとして描いた本作の魅力に迫る。

映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』小林啓一インタビュー

──『新米記者トロッ子』(以下『トロッ子』と略記)は小林監督の作品の中で、とても新しく感じました。『ももいろそらを』からずっと、大きな事件は起こらなくても、人々の時間そのものをじっくりと感じる映像体験をさせてきてもらいました。それは『恋は光』が集大成のようだったと思います。「恋とは何だろう」という会話が続く物語でしたから、深く心の動きを追えて、素晴らしい作品でした。『新米記者トロッ子』 は、また少し違う描き方があると感じたので、もしかして『恋は光』でそれまでの創作の手ごたえを感じられて、今度は違う撮り方をされたのかなと思ったのですが、いかがでしょうか。

小林 『恋は光』は、あまり気負った感じはなかったんです。あの時も違う撮り方をしたかったんですけれど、役者と相談して、シーンを丸ごと長回しするほうが良いとなったので、じっくり見せる形になりました。西野七瀬さんにしろ、平祐奈さんにしろ、やり取りの中で出てくるちょっとしたリアクション、その機微を逃さないためにずっと回したんですよね。自分としては、もう少し違う挑戦をしたかったところもあったので、実は妥協した部分もあります。

──『恋は光』は脚本を30稿も書いたと言いますし、会話や人物像をかなり練り込まれたのではないでしょうか。


小林 原作が好きだったので、原作に負けないように気を遣いました。あとは、西野さんをはじめとする女性陣の魅力を引き出すことを最大限に心がけましたね。


──なるほど。『トロッ子』は小林監督が脚本を書かずに、宮川彰太郎さんの原案を大野大輔さんが脚本にしたんですよね。とても大野さんらしいと感じました。


小林 はじめて読んだ時、単純に面白かったです。自分には書けないようなセリフがバンバン入っていて、「痛快エンターテイメント」だと感じました。自分の手に収まるような脚本ではなかったので、挑戦的な意味合いで、この企画をやってみたいと思いました。


──大野さんは、ずっと社会に立ち向かう、追いやられたものの力を泥臭いまでに描いてきたところがありますよね小林監督のアプローチと少し違うように感じていました。逆にそれゆえに面白いことができると感じましたか?

小林 最終的には、ロックまで行かない、ポップな見え方をしたら良いな、と思っていたので、その矛盾を孕んだ感じを面白いと感じてもらえたら良いと思いました。僕が脚本までやっていたら、もっとぬるい展開になっていたと思います。音楽も、ああいうロック調のものは使っていなかったかもしれません。


──学園で起こる事件を追ったり、出来事がどんどん展開するリズムも新しく感じました。クレナズムの劇伴も一七曲あって、これまでよりも音楽が流れている気もします。


小林 撮影の時から、「疾走感」を意識していました。元々、クレナズムさんの『進め。』という曲を聴いて、良いなと思って依頼したんです。クレナズムさん、ありきでした。

──そうでしたか。本編はどんどん事件が起きて展開していきます。

小林 そうですね。特に前半はテンポ良くしようと思っていたので、演出も凝縮した感じにしました。

──新聞部が学園の闇を暴いて、「大きなものに立ち向かう」という話なので、痛快さが感じられるんですが、その中心にいる主人公の所結衣は、「むぅ~」という口癖があったり、あまり「世界を変える!」というタイプではないところに絶妙さがあります。

小林 藤吉さんも、最初はイメージが掴めなかったと思うんです。所はとにかく覇気がない。希望の部活に入れなくて仕方なく新聞部に入ってきたという役どころですから、これにどう「主役感」を出すか? というのは、藤吉さんとも話し合いました。迷いが表面に出ないタイプなんですよね。「すごく悩んでこっちに来ました」というのではなく、淡々と進んでいくので、彼女の魅力をどう見せるかは考えました。そこで、仕草やリアクションをちょっと面白くして、変なことをさせてみたんです。前半はそういう味つけも心がけていました。だから、ちょっと変な子に見えますよね。でも、いざ何かをやりはじめたら、とりあえずやっていく。そこに気負いはないんですよね。藤吉さんの持つキャラクターが、僕のイメージしていた人物像とも合致して、面白く撮れたと思っています。


──好きなものに対して純粋でまっすぐだけれど、基本的には未熟でたどたどしいところが所の魅力でした。

小林 そこは気をつけていて、藤吉さんともよく話しました。彼女は素の感じだとナチュラルな良いお芝居が出来ると思うんですが、コメディ要素を孕んでいる作品なので、素の感じだけだと他の人とのテンションが合わないんですよ。なので、コメディ的な動きをやりつつ、素の感じを維持することをやってもらいました。顔つきや目線など、ちょっとした動きにコメディさを意識してもらって。女優さん的な部分と、本人のふわっとした部分を混在させたかったんですよね。上手く行ったかどうかは分かりませんが、藤吉さんはそれに応えてくれました。

──小林監督は、藤吉さんの芝居について、「リアルと演技の間にあるような…」とコメントされていましたね。

小林 彼女は、社会派やドキュメンタリー的な作品など、もっと生々しい青春映画に出たら、一発でハマる女優さんだと思います。でも一作目となる今回はコメディでしたから、挑戦だったと思います。

──特に印象的だったのは、松山先輩に「ファンです」と言う時の表情や仕草、かさねに同じことを言うときの話し方でした。好きなものへの態度が、ちょっと文芸オタクみたいな感じで良かったです(笑)。小林監督は以前から、「人は現実生活でも自分を演じるものだから、その様子を撮るのが面白い」とおっしゃっていますが、あの所の振る舞いは自然なのか、可愛く見せる演技なのか、絶妙なところです。

小林 藤吉さんは、言い方は難しいのですけれど、ヘタウマ的な味わいも持っていると思うんです。でもそれは「上手い」部分が全体にコーティングされて、良いバランスでないと、魅力的に見えないじゃないですか。そこが藤吉さんの絶妙なバランスだったと思います。

──所自身が上手く生きていける感じではないから、そのたどたどしさが上手く表現されていたと思います。そして、かさねを演じた高石さんの力強さもすごかったです。

小林 かさねはイメージ通りで、あまり語らずともやってもらえた感じがします。本人とも合っていたのかもしれません。みんなを引っ張っていく役柄なので、リハーサルの時もわざと大げさにやってもらって、藤吉さんの反応も引き出してもらいました。リハの時から全力で面白い芝居を引き出してくれて、「この方向で行こう」と思えましたね。

──脚本にあるイメージと合致したんですね。

小林 本人はあそこまでガンガン行くタイプではないのですが、見事に演じてくれました。自分の演技を見せて藤吉さんを引っ張っていくところもあって、みんな良い顔をするようになったと思います。


──そして西園寺役の久間田さんは、気品があって佇まいも印象的でした。

小林 「お蝶夫人」のイメージだったんです(『エースをねらえ!』の登場人物)。でも、お高くとまるのではなく、お嬢様的な雰囲気はあるけれど悪い人ではない感じに写れば良いなと思っていました。どこか凄みがある感じを出してもらいたかったんです。

──西園寺という存在も、小林さんのおっしゃる「人は演じて振る舞う」ことを体現しているように思います。自分のイメージを大切にして、自分を作り上げている感じで…。

小林 それが伝わったなら嬉しいです。本当の自分ではない存在を、学校のため、自分のために演じていて、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも一生懸命やっている。それで仕方なく悪いことに手を染めてしまう。

──川べりで所に会う時も大人っぽい格好で、セルフプロデュースをしている人だなぁと思いました。そして、今作では目線が気になりました。西園寺を告発する新聞がもみ消された後、かさねの強い眼差しが画面に迫ってきて、直後に西園寺の顔のアップが来るので、二人とも目が目立ちます。対比になっているように感じました。

小林 あの西園寺は、ショックを受けたというのもあるけど、憑きものが落ちた感じですね。

──絶妙でした。その後にカフェで話すところでは、また西園寺の表情は変わっていますから。

小林 何段階もあります。カフェのシーンは、はじめは台本的にも、もっとギャンギャン言う感じだったんです。でも、リハの時に、自分で演じていて違和感があったみたいで。「では、もうちょっと押し殺す感じで」と言ったら、それがしっくり来たみたいでした。

──『トロッ子』では、みんなの表情変化をシーンごとにとらえていて、本当に小林監督ならではだと思いました。そして、文芸コンクール授賞式のクライマックスから印象的なシーンが続きます。物語と真実について所が壇上で語ります。これはもっと前の場面でのかさねのセリフ、「誰もが人を欺いて生きているのに、おとぎ話は書けない」、「フィクションの持つ力を信じられなくなった」というところにも通じます。映画が自己批判をしているようなシニカルとも言っていいシナリオで…。小林監督はどう感じましたか?

小林 すごいなと思いました。真正面から作品のテーマにぶち当たっていて、しかもそれがクサくない。ストレートに入ってきますよね。僕には思いつかないし、自分だったら、恥ずかしくなって面と向かっては言わなかったり、茶化してしまったりすると思う。それがストレートに書かれていたので、撮る方も楽しかったです。


──西園寺が所と会場を去っていくときも、「おねえさまではなくて戦友でしょ?」と言いますけれど、あれもおとぎ話と真実のメタファーに感じられます。細やかに練られた脚本ですね。そして演出も興味深くて、所が壇上に進む前に、しっかりした強い目になって、その姿で演台に立ち、皆に向かって話す。ところが、話している後半に笑顔になる。それがすごく印象的でした。

小林 藤吉さんに「あそこで微笑みながら語って欲しい」と伝えました。八回くらいやったうちの最後のテイクなんです。それまではちょっとぎこちなかったんですが、「最後にもう一回だけやってみようか?」と続けてもらったら、すごく良い顔をしてくれました。

──『トロッ子』は学園闘争みたいな、社会派の話でもあるから、まじめな表情のままの可能性もありますよね。映画の中でフィクションを批判的に語るのは大野さんの脚本らしいけれども、それを青春のきらめき、爽やかさ、可愛らしさで見せるのは、小林監督ならではだと思いました。そして、最もそれを感じたのが、授賞式の後の、光に満ちたスローモーションのシーンです。あそこは素晴らしかったです。


小林 台本では、授賞式の後に、みんなで川べりを歩くということになっていました。でも、撮影当日に川に行ってみたら、その場所には身長以上に草が伸びていたんです(笑)。これではダメだ! ということで、急遽公園で撮ることになりました。みんながハイタッチするシーンも、即興演出みたいな感じでしたね。そうするしかなかったのですが、結果それが良かったのかなと思います。本当はみんなで川べりを歩いて、「じゃあ、ここで」と、一人一人が離脱していくシーンにするはずでした。だから、もっとしんみりしたはずなんです。

──そうでしたか。あそこは小林監督の作品で感じてきた「青春の素敵さ」が表れていました。予定外に撮れたんですね。

小林 「ケガの功名」ってやつですね。

──そのあと、「沈んじゃったね、帰るわ」とかさねが言って、所が「んん~」とちょっと駄々こねるシーンがありますよね。あそこにも、「青春の時間」に対する二人の感覚が出ているように思いました。

小林 あれも、別のセリフがあったんです。あのシーンも急遽リハーサルもなしに撮ったところです。

──青春の日々の終わりを象徴するような、「沈む」という言葉。それに対して、所は「終わってしまうのが嫌だ」みたいなリアクションを取ります。

小林 お祭りの後みたいな感じですね。かさねにとってみれば、自分の集大成、高校時代をかけて挑んで来たことが全部終わって満足。所は、「まだまだずっとこのままやって行きたい」と、かさねの想いとは相反する気持ちがある。それでもかさねの生き方を尊重するところに、所の成長がある。離れても、新聞部魂は継がれているので。おっしゃる通り、象徴的なシーンになれば良いな、と思っていました。それで、その場の演出で「沈んじゃったね」と言ってもらったんです。


──すごく良かったです。そしてかさねの後ろ姿を見送った後、帰ることを寂しがっていた所が反対方向に走り出す。それはラストで所が走り出す場面とも、対比になっているようで。

小林 あそこは追いかけていく感じです。

──どうやって自分を作って、どうやって他人と関係していくのかを細やかに感じられました。最初は、「文芸部に憧れて…」という言葉からはじまって、それがどんどん変わっていく。

小林 大野さんの脚本がすごく出来上がっているんですよね。一シーンでも落としたら話が通じない! という思いがすごくあったので、緊張しながら撮りました。脚本は完璧なほどに出来上がっているので、余地がなかった。

──本当に脚本は素晴らしく作りこまれていました。小林監督が脚本を書かれる時は、現場で変えられるくらいに振れ幅を持たせることが多いんですか?

小林 僕の場合は、すごく細かく書くんですが、それを忘れていく感じです。敢えて無視していくというか、新鮮な気持ちで撮りたいんです。僕は演出メモみたいな感じで、ト書きを書くことが多いんです。例えば、「ここからここまで行って、振り返る」とか。でも、別にそのタイミングで振り返らなくても良い。ト書きはあくまでも「読みもの」としての演出なので、後で脚本を読み直して、「どうして、ここは振り返ることにしたんだっけ?」ということが結構あったりします。一回忘れて新鮮な感覚で撮りながら、忘れてはいけないことは脚本に書いてあるので、それを「あ、こういう意図があったんだった!」と、もう一回現場で思い出すような感じです。この一〇年、その繰り返しです。そういう意味で言うと、大野さんの脚本はしっかりしているので、多少遊びの芝居を入れてもブレない感じもありました。だからあまりバランスを気にせず、「面白いと思ったことはとりあえずやってみて」と役者にも言えましたね。

──そういえば今回は、「別の人の脚本でやってみたい時期だった」とおっしゃっていましたが、それはどういう感覚ですか?

小林 自分だけで脚本を書くと、狭い感じがすると言いますか…。他の人の脚本だったら、自分はどう撮るんだろう? と思い直したんです。Vシネマを作っていた頃は、他の人の脚本で撮っていましたが、その時に自分は読解力がなさすぎだなあ、と思っていたんです。ドラマというものに慣れていなかったせいもあるんですが、「やっぱり、一から自分で解釈しないと出来ないな」と思った時期を経て、「今なら他の人の脚本で出来るんじゃないか?」と思い直せたのと、「他の人の目線も取り入れてやってみたらどうだろう?」とも思いました。ちょうどそういう時期だったんです。

──大野さんと小林監督のコンビは刺激的でした。作風としては違いそうでしたから、逆に面白くなったと感じます。

小林 大野さんとは、本当に長い時間をかけて本打ちをしました。オフライン(仮編集)を見てもらって、アドバイスをいただいたり。「ここにナレーションを入れた方が良いんじゃないですか?」と言われて、後でナレーションを入れたり、「ああいうショットはないんですか?」と話してくれたりしましたね。だから、すごく一緒に作品を作っている感じがしました。

──大野さんと組んで、撮り終わった感想を聞かせてください。

小林 「難しい脚本だな」というのはありましたね。初見では本当に面白くて、飛びついてしまったんですけれど、いざ考えてみると、「これは難しいな…」と。二人のやり取りなどのセリフはバーッと書いてあるので、「これをどう動かすか」、「どうしたらテンポ良く撮れるか?」を考えました。削ってしまうと映画の良さがなくなってしまうし、その辺が難しかったですね。

──小林監督の作品には、すごくしゃべる人が出てきますが、『恋は光』だと、原作の漫画にあるノイズっぽい言葉の応酬は削りながらも、一人の話す言葉は多いという絶妙なバランスがあったと思います。そして『トロッ子』はみんなの会話が立体的な掛け合いとなっていました。今回の撮り方も、今後の作品に影響があるのかな、と思いました。

小林 あると思います。自分で脚本を書くと、現実的に可能なことに行きがちなんですよ。撮る時をイメージしながら書いてしまうので。例えば、今回はドローンという要素がすごく効いていると思いますが、僕が脚本を書いていたら、ドローンは知らない間にシャットアウトしてしまって、出てこなかったと思います。そこ一つを考えても、やって良かったですね。自分が考えないことが出てくる。普段なら、「これを撮るのは大変だからやめておこう」と思ってしまうところを、挑戦する感じで撮れました。

──そうでしたか。それでは最後に今後のことをお聞きします。今は『お嬢と番犬くん』を制作中ですね。オリジナル作品なども並行して準備されているんですか?

小林 オリジナルはまだしばらく撮らないですね。いろいろ準備をしていって、人が集まってくれるように出来たらと思っています。

──なるほど。『お嬢と番犬くん』の主演の福本莉子さんは、とても愛らしい女優さんですから、小林監督がどう撮るのか気になります。完成を楽しみにしています。今日はありがとうございました。

こちらの記事は9月17日発売の雑誌「季刊エス」87号の誌面でもビジュアルたっぷりに掲載します!


プロフィール

小林啓一(こばやし・けいいち)
テレビ東京「ASAYAN」の番組ディレクターを経て、ミニモニ、DA PUMP、DREAMS COME TURE等のPV、ライブ映像、CMを手掛ける。2011年に初長編映画『ももいろそらを』を脚本・監督。同作品が第24回東京国際映画祭ある視点部門にて作品賞を授賞。サンダンス映画祭、ロッテルダム映画祭他、多数の映画祭に招待を受け、第50回ヒホン国際映画祭では日本映画として初のグランプリを受賞。続く長編『ぼんとリンちゃん』(14)では第55回日本映画監督協会新人賞や第18回上海国際映画祭アジアン・ニュー・タレントアワード優秀撮影監督賞他を受賞。その後、『逆光の頃』(17)、『殺さない彼と死なない彼女』(19)と話題作を手掛けて、『恋は光』(22)では、第14回TAMA映画賞の特別賞、最優秀新進女優賞(伊東蒼)、第44回ヨコハマ映画祭の最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀新人賞(神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか)受賞という高い評価を得た。


『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
2024年8月9日よりテアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて全国公開!

出演:藤吉夏鈴、髙石あかり、久間田琳加、中井友望、綱啓永、外原寧々、ゆうたろう、筧美和子、石倉三郎、髙嶋政宏
監督:小林啓一
脚本:大野大輔
原案:宮川彰太郎
音楽・主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)


STORY

文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)は名門・私立櫻葉学園高校に入学し、憧れの作家「緑町このは」に会うために文芸部への入部を希望する。しかし文芸部に「緑町このは」はおらず、逆に部長の西園寺茉莉(久間田琳加)から、「緑町このは」を探すように頼まれた。それが入部の条件だと言われた所結衣は、手がかりを求めて新聞部に入部し、部長の杉原かさね(髙石あかり)と副部長の恩田春菜(中井友望)のもとで新米記者(トロッ子)として活動するのだった。新聞部は教師たちの不祥事を報道して、学園に好ましく思われない集団ゆえに、学園の理事長・沼原(髙嶋政宏)からは圧力をかけられてしまう。所結衣は部長の杉原かさねたちとともに、理事長に立ち向かい、学園の闇に迫っていく。真実を探求する学生たちを描く物語は、社会派ともいえるものだが、小林啓一監督ならではの演出で、青春のきらめきに満ちた爽快なエンターテイメントに仕上がった本作。力強い言葉と、みずみずしい映像が織りなす若き日の情熱を味わえる名編。

©️2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会
https://torokko-movie.jp
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