ペンタブレットdeアート投稿コンテスト・歴代グランプリ受賞者インタビュー
iroricoさんは７回目のコンテストでグランプリを受賞されました。
応募作品は、こちらを見つめる視線が印象的な人物と、美しく彩られた装飾が目に鮮やかな１枚。
細かく構成されたモチーフの選び方やバランスに関して、お話いただきました。
作品ギャラリーではiroricoからいただいたコメントも掲載します！

irorico　インタビュー

──ペンタブコンテストへお送りいただいた作品について。お送りいただいた作品のお気に入りポイントを教えてください！
irorico　投稿した上図の「geareen」は、好きなものを詰め込んだ１枚で、とても好きな１枚です。
モチーフの配置や配色が気に入っています。

──コンテストに投稿された当時と現在の作品を振り返っていただき、変化されたことを伺いたいです。

irorico　当時はまだ描き方や塗り方を探っている感じがあったのですが、今は少し固まりつつある気がします。
線画を、Photoshopではじめから入っているブラシを使っていましたが、
最近はときどき自分で調整したアナログなタッチの出るブラシを使うようになりました。

上図「sizuku」は、人物の髪や表情、ポーズが気に入っています。 描きたいモチーフと人物の組み合わせに苦戦しながら描いたので、思い入れがあります（irorico）

──人物だけを描くのではなく、背景に植物を入れたり小物を配したり、その取り合わせがとても可愛いです！　どのように構図や入れるアイテムを考えていくのでしょうか？

irorico　ありがとうございます！
描きたいテーマが先に浮かぶこともありますし、構図を先に決めてからモチーフを描くこともあれば
入れたいモチーフがあってラフに入ることもあり、いろいろです。
例えば「geareen」では、始めに人物を中央にした構図で、何か神秘的なイメージで絵を描きたいと思い浮かびました。
そこから、人物に装飾的な服装をさせたり、テーマを植物と金属の共存ということでモチーフを選んでいったのですが、
選び方は、どの作品でもまず どんなボリュームや形があると良いか、を考えて決めることが多いかもしれません。
どのくらいのバランスで入れたいかをイメージして、テーマに合ったモチーフを画面に置いていくような感じです。
何を入れるかはそのときの好みや直感がほとんどです。可愛い雑貨を見ることが好きなので、その影響が大きいと思います。

irorico　決めているわけではないのですが、人物は少年を１人描くのがしっくりきていています。
植物が好きで、入れないと落ち着かないのでほとんどの絵に入っているかなと思います。
動物を描くのも好きです。鳥や魚を描くことが特に楽しく、よくモチーフにしています。
雑貨でも動物モチーフや植物をペイントや刺繍をして作っています。

上図「uminoco」は最初の頃に描いたもので、粗さがありますが色やモチーフが気に入っています。 思いついてから完成までスイスイ描けて楽しかった覚えがあります。 とても気に入っているのですが、以前パソコンが壊れたときにデータが消失しまして、 小さいサイズしか残っておらず…いつか大きいサイズでリメイクしたいです（irorico）

──描き込みが濃密ですが、１枚の作品はどのくらいの時間で制作されていますでしょうか？

irorico　時間がかかったものだと1ヶ月以上かかったものもあります。
「uminoco」は線画のない絵なのですが、3日程だったと思います。
「geareen」は2週間～3週間くらいだったかなと思います。

──最後に、これから描いてみたい絵の題材やモチーフ、またはお仕事や活動で取り組んでみたいことを教えてください。

irorico　植物は今までもほとんどの絵に入れてきましたが、今後も描いていきたいです。
これまでの絵では、サイズやテーマを毎回違うようにしていたのですが、
個人的に何か決めごとをしてシリーズで描いて行くようなことが出来たら楽しそうだなと思っています。
お仕事では書籍の表紙やCDジャケットのイラストに取り組んでみたいです！

雑貨は勤めるようになってからストップしている状態なのですが、手乗りサイズくらいのぬいぐるみをつくってみたいです。
以前メイキングを載せていただいたブローチも、種類や違うテイストなど チャレンジしていきたいと思っています。

──お話くださりありがとうございます。お仕事もございますが、またイラストや雑貨の活動が見られることを楽しみにしています！