ペンタブレットdeアート投稿コンテスト・インタビュー【とみー】
ペンタブレットdeアート投稿コンテスト・歴代グランプリ受賞者インタビュー
最後に登場するのは、記念すべき1回目のコンテストでグランプリを受賞された、とみーさん。
大きな水たまりの中でじっとこちらを見つめる女子高生、風に吹かれながら夜景を見下ろす女子高生を描いた2作品が同時受賞となりました。
とみーさんが描く臨場感のある背景とその中にいる魅力的な女の子について、受賞された頃を振り返りながらお話いただきました!
とみー インタビュー
──ペンタブコンテストへお送りいただいた2作品について。お送りいただいた作品のお気に入りポイントを教えてください!
受賞された感想なども含め、お聞かせ頂けましたら、嬉しく思います。
お気に入りのポイントは背中と背景ですね。凄く頑張って描いた覚えがあります。
グランプリという形で評価して頂いてとてもビックリしました。
自分の描きたい物が評価されて絵に対する自信が持てたことが嬉しかったです。
──とても印象に残る作品でした。コンテストに投稿された当時と現在の作品を振り返っていただき、変化されたことを伺いたいです。
とみー コンテスト以降はグランプリとして評価されたことや周りの評判もあって、
モチーフに人物と背景の絵を描くことがより一層多くなりました。
また、絵のタッチなどはペンタブコンテストで頂いたCintiqに変わってからは、
彩色工程で色を塗り重ねる絵が多くなったと思います。
──とみーさんの作品を見ておりまして、ペンのタッチが生き生きとしているところが、とても素敵です。
描かれているキャラクターの表情や佇まいに生命感を感じるのも、タッチに躍動感があることが大きいように思います。
描かれる際に、どのようなことを意識されていますでしょうか?
とみー 風になびいた髪の毛とか草木がとても好きなので、
その風の勢いみたいなものが雲や色塗りで表現するように頑張っています。
一回グラデーションで綺麗に塗った後に上からひたすら色を重ねつつタッチを残す感じですね。
──なるほど。綺麗に塗った後でタッチを付けるのは興味深いです。
それでは次に、描いていて好きなモチーフについて教えてください。グランプリ作品もそうでしたが、広い空や町並みが登場しますね。
とみー 背中と背景の絵がとても好きなので、
髪の毛と地平線と空を描いている時がとても楽しいです。
その中でも特に空を無心でガシガシ塗っているときが幸せです。
「カドカワキャラクターズノベル ACT1」(KADOKAWA)に掲載された、十文字青 著『アネヒナさんは誰を殺したのか』扉イラスト
──1枚の作品はどのくらいの時間で制作されていますでしょうか?
とみー ラフ画から完成まで2~3週間ぐらいです。
特に時間のかかる工程が色塗りで、1週間以上塗っていることが多いです。
──最後に、これから描いてみたい絵の題材やモチーフ、またはお仕事や活動で取り組んでみたいことを教えてください。
とみー 遠くを見つめている絵が好きなので、
これからも街を見下ろしていたり空を見上げたりする絵も描いていきたいです。
──お話くださりありがとうございます。ご活躍を楽しみにしております!
とみー
同人誌即売会などのイベント、コミックマーケットやコミティアに不定期で参加中。
主な仕事に『トワイライト・テールズ』(KADOKAWA)『東京湾 海中高校』(講談社)のカバーイラストなどがある。
HP:http://www2.tbb.t-com.ne.jp/noji/
作業環境
PC(OS):Windows7
描画ソフト:Photoshop CS6
ペンタブレット:Cintiq21UX とみー「受賞時に頂いた物を大事に使っています」
©とみー
『トワイライト・テールズ』山本弘 著(KADOKAWA)カバーイラスト